Naofumi Yamaguchi's Website

山口研究室への配属を考えている皆さんへ

Yamaguchi laboratory

山口研究室では,

  • 地層に残される模様や形などの特徴(堆積構造)がどのように形成されるのか
  • 様々な環境で堆積物はどのように運ばれるのか

といった研究内容に興味がある学生さんを歓迎します.

考えられる研究指導テーマと研究手法の例(これまでの指導学生の卒論・修論タイトル

  • 霞ヶ浦湖内や鹿島灘海岸の堆積物の特徴に基づいた堆積プロセスの推定(野外調査・船上調査・粒度分析など)
  • 霞ヶ浦湖底の微地形とその形成要因(レジャー用ソナーによる調査など)
  • 浅海堆積物の堆積構造の形成過程(野外調査・水路実験など)
  • 砂浜海岸におけるマイクロプラスチックの堆積プロセス(野外調査・室内分析など)
  • 霞ヶ浦の成り立ちや地層の形成を学ぶための簡易実験教材の開発
  • その他,これらのテーマに限らず,地層や地形の形成に関する研究,霞ヶ浦に関する研究ができます.まずはご相談ください.

研究室希望に関わる基本的な情報

  • <茨城大学理学部(地球環境科学コースおよび学際理学コース)の学生向け情報>
  • 3年次は水戸で講義.4年次以降は調査や分析のため,基本的に潮来の水圏フィールドステーション(http://www.cwes.ibaraki.ac.jp/,以下では水圏FS)に常駐して研究を進めることを考えてもらいます.
  • センターは公共交通機関がほとんど無いため,可能な限り自動車などの移動手段を準備する必要があります.
  • 3年次は水圏としての研究I・IIのほかに地質岩鉱ゼミにも参加してもらいます.また,3,4年次それぞれで地質岩鉱ゼミでの発表も行ってもらいます.
  • 水圏分野を考えている方は事前にメールなどを通してご相談ください.
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  • <他大学から大学院への進学を考えている学生向け情報>
  • 山口研究室を希望する場合には茨城大学大学院の理工学研究科理学専攻地球環境科学コースを受験して進学してください.詳しい情報は理工学研究科のウェブサイト(リンク)をご確認ください.
  • テーマや研究手法など色々考えられます.研究テーマのマッチングが合わなくても他の先生を紹介できる場合もありますので,まずは気軽にメールでご相談ください.

Q & A

  • <研究テーマ>
  • Q: 「環境問題に関する研究はできますか?」
  • A: どのような環境問題に興味があるか,あるいはどれくらい直接的に環境問題を扱うかにもよりますが,関連した研究テーマを考えることはできると思います.例えば,マイクロプラスチックの堆積過程や,底生生物の生息環境に関わる堆積物の移動,海岸侵食などに関連する研究などのテーマは考えられます.また,他の研究機関と連携して環境問題に関連したテーマを考えることもできるかもしれません.
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  • Q: 「防災に関する研究はできますか?」
  • A: 直接的に防災・減災に貢献できる研究は少し難しいかもしれませんが,例えば津波や洪水などによる堆積物の形成に関わる基礎的な研究をテーマにすることは考えられます.
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  • Q: 「研究でのフィールドはどこになりますか?」
  • A: 北浦をメインとした霞ヶ浦での船上調査による研究や,水圏FS周辺の地層(下総層群)を対象とした研究,鹿島灘の海岸や東京湾の干潟を対象とした研究などが主に考えられます.
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  • Q: 「水路実験の研究がしたいのですが可能でしょうか?」
  • A: 内容によっては可能です.まずはどんなことに興味があるかご相談ください.場合によっては筑波大学など他機関の施設を借用する可能性や,実験施設や機材の制限などもあるため,希望のテーマの実験ができるかどうかは相談が必要です.
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  • <研究生活>
  • Q: 「自動車を準備することが難しい場合には水圏分野を希望することはできないでしょうか?」
  • A: 必ずしもそうではありません.これまでの卒業生でも自動車なしの人たちもいました.また本数は少ないですがバスも数年前から一応開通しています.ただ,移動手段なしだと困る場面はあるので事前にご相談ください.
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  • Q: 「4年生になったら潮来周辺に引っ越ししないといけませんか?」
  • A: 必ずしもその必要はありません.水戸の下宿やその他県内の実家から通って卒業した先輩もいます.
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  • Q: 「研究室のコアタイムなどはありますか?」
  • A: ゼミや調査などの時以外に特に時間の制約は設けません.ただ,毎日授業があるときに比べて研究を始めると生活リズムが乱れる傾向があるため,研究を始めるにあたっては自分なりの生活リズムを持ってもらうよう強く推奨しています.
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  • <その他>
  • Q: 「身につけておくべき知識や技術はありますか?」
  • A: 研究に必要な知識は技術は基本的に研究室に入ってから身につけられますが,地質学に関する基礎的な技術や知識はあると研究をスムーズに始めやすいです.茨城大学の学部授業であれば地質調査基礎演習や地層学(地質学I)で学ぶ内容がそれに当たります.
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  • Q: 「その他研究室で求められることなどはありますか?」
  • A: 当たり前のことではあるのですが,得られたデータに対して真摯であること,その上で論理的に考え議論することは,一緒に研究を進めていく中で繰り返し求めることになります.
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  • Q: 「卒業生はどのようなところに就職していますか?」
  • A: 地質コンサルタント会社や公務員(市役所,県庁),企業SEなど様々です.専門的な経験や知識を生かした仕事ももちろんですが,卒論・修論・博士研究で身につけることができることは汎用性が高いのでいろいろな選択肢があると思います.
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